2017年9月23日 (土)

歌舞伎「毛谷村」「道行旅路の嫁入」「極付幡随長兵衛」

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「彦山権現誓助剱」毛谷村
剣術の名手なのに、気は優しくて親切で孝心に篤い六助(染五郎さん)、女だてらに剣術の名手なのに押しかけ女房のお園(菊之助さん)……あ、何か説明が違う?お園は六助の師匠の娘で許婚です。 最初は仇だと思って戦っていた相手が許婚だと知って急に照れるところとか、家事は不器用なところとか可愛らしく、忍びと立廻りしながらのクドキとか片手間で戦ってる感がいかにも女丈夫らしくてカッコイイです。そして、お園の甥・弥三松の子役さんがまた可愛いんですよ。染五郎さんがあやしている様子に六助の人の好さが出ていて微笑ましいです。ユーモアがありつつも、絵的な格好良さもあって面白かったです。師匠の仇が、最初だけ登場する微塵弾正(又五郎さん)で、実はその時に六助が騙されたのだと分かるところもよく出来ているお話だなと思います。

仮名手本忠臣蔵「道行旅路の嫁入」
戸無瀬:藤十郎さん、小浪:壱太郎さん、あと今回は奴が登場するバージョンで、可内:隼人さん。壱太郎さん、か、可愛い~! 藤十郎さんも真っ赤なお着物が素敵です。奴は何故に急に出て来て急に踊りだすのかと思っていたら、二人を慰めるためなのですね(と、今すじがきを読んで初めて知りました……)
昨年の秋から冬にかけては、国立劇場の忠臣蔵祭りだったのが懐かしいです。歌舞伎と文楽、全段通し上演。あれは楽しかったな~。

「極付幡随長兵衛」公平法問諍
序幕の「村山座舞台の場」は、村山座で「公平法問諍」が上演されている劇中劇です。ちょっと先月の弥次喜多を思い出してしまいますが。酔っ払いが花道に乱入して芝居が中断したりとか、吉右衛門さんが客席から登場したりしました。
お話は、町奴・幡随院長兵衛(吉右衛門さん)VS旗本奴・水野十郎左衛門(染五郎さん)。町人のヒーローと嫌な侍、という感じです。長兵衛の子分たちが粋な若い者揃いで素敵です。(ところで、すじがきの写真で、歌昇さんと種之助さんがまったく同じポーズで同じ表情をしているのです……)あと、倅・長松の子役さんがこれまた可愛いんですよ。
水野の屋敷に呼び出され、長兵衛は覚悟のうえで出かけて行き、善戦するもやられてしまう。敵ながらあっぱれ、と水野も褒めておりました。最後の場面が湯殿というのがちょっと面白いです。総檜造りのゴージャスな水野家のお風呂。湯気も出ます。


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2017年9月18日 (月)

文楽「玉藻前曦袂」

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「玉藻前曦袂(たまものまえあさひのたもと)」
天竺、唐土、日本をまたにかけた金毛九尾の妖狐ちゃん世界征服の野望、日本編。とはいえ、意に染まぬ男に見初められたが故に罪もない娘が死に追いやられる前半と、玉藻前に憑りついた妖狐が活躍する後半とでは、何だかトーンが全然違います。この浄瑠璃らしい泣けるお話と、浄瑠璃らしからぬスペクタクルな演出の両方を楽しめる面白い演目でした。

清水寺の段
清水寺で、鳥羽天皇の兄、薄雲皇子が弟に帝位を取られたことをブツクサ云っております。仮にも謀反の企みを大声で話して大丈夫かしらこの兄、とちょっと心配です……。一方、薄雲皇子が恋する桂姫は、陰陽師安倍泰成の弟・采女之助に果敢にアタックするもフラれてしまいます。浄瑠璃のイケメンにありがちな冷たさです……。
義太夫は入れ替わり立ち替わりの掛合でとても華やかです。

道春館の段
今は亡き右大臣・藤原道春の館。母・萩の方、桂姫、妹の初花姫がいます。薄雲皇子、あろうことか桂姫の首か獅子王の剣を差し出せと云い出します。しかも獅子王の剣は盗んで自分が持っています。酷い。そして、明かされる桂姫の出生の秘密。捨て子であった桂姫の身代わりに実子の初花姫の首をと、母に云われる初花姫が可哀想ですが、何の反論もなく身代わりになろうとするのが健気です。左右の部屋にそれぞれ赤姫がいてとても華やかですが、ふたりが死を争って双六対決をする時に揃って白装束で現れるのがまた清らかです。薄雲皇子の使い鷲塚金藤次、なんと桂姫の実の父親。双六で桂姫が勝った(初花姫が勝たせた)にもかかわらず、桂姫の首を討ってしまいます。……思うのですが、金藤次は自分が盗んだので、獅子王の剣を皇子が持っていることを知っているのだから、何とかして桂姫を助ける方法があったのではないかなぁ、と。まあ、そう上手いこといったらお話にならないのですけど。
さて、待ってましたの千歳太夫さん。今回はだいぶ下手の端っこだったのでよく拝見できなかったのが残念ですが(そこ……?)。金藤次、魂の叫びでございました。

神泉苑の段、廊下の段
いよいよ後半、妖狐の登場です。ここからは居所変わりでスピーディーに展開して行きます。
初花姫は玉藻前として帝に気に入られ、後宮で妬まれたりしています。が、哀れ妖狐に食い殺され取って変わられてしまうのでした。そして、薄雲皇子と結託して国家転覆を狙います。っていうか、実際に会ってみたら妹も美人でいいかも、とかこの後に傾城に入れあげて政治を任せるとか、ホントにダメな兄ですよ。その辺が小者っぽくて最後は島流し程度で済まされる所以なのかも? なにせ妖狐の野望は「三千世界を魔道になさん」という壮大なものですから、しょせんは相棒になれるような皇子の器ではないです……。
そして、勘十郎さんの遣う玉藻前実は妖狐。玉藻前から妖狐の顔に一瞬にして変わるのです。かしらの前後に娘と狐の顔がついた「両面」や、鬘と顔の間に狐の顔を仕込んだ「双面」というかしらを用いるとのことですが、じっと見つめていましたが(でも、うっかり字幕を見てしまう……)一瞬で全然分かりませんでした。
また、咲寿太夫さん、咲甫太夫さんが聞きやすくてよかったです。

訴訟の段、祈りの段
この間にいろいろありまして、何故か傾城亀菊が訴訟の裁きをしています。帝が病で代役の薄雲皇子が亀菊にメロメロのためですが、ここで急に江戸時代の花魁なのが面白いと思います。この亀菊が実は安倍泰成のスパイです。獅子王の剣を手に入れた泰成が玉藻前の正体を暴き、妖狐は那須野が原に飛び去って行きました。
勘十郎さんの宙吊りです! 最近、歌舞伎では宙乗りがよくありますが、文楽では義経千本桜のDVDでしか見たことないです。金毛九尾の妖狐は金ぴかのムチムチです。(源九郎狐とはやっぱり違いますね!)顔は気品があります。玉藻前の時は上のポスターにもありますが、恐くなくてどちらかと云えば優しい感じですよね。

化粧殺生石
皆さまお待ちかねの七化けです。勘十郎さんが早替わりで七人+玉藻前(妖狐)を遣います。これ、変化舞踊ですね! 封じられた妖狐がやることがないので化けて遊んでいる、という勘十郎さんの説明が何だか可愛らしですが。あっという間に人形が替わるのも面白いですが、人形と同時に中身もチェンジするのが凄いです。座頭だったり雷さまだったり娘さんだったり、老若男女、職業もバラバラなのにちゃんとそれらしいのです。女郎のかしらがお福ちゃんなのが何だか和みます……。
ほぼ歌なので、咲甫太夫さんがよいお声で。三味線さんもたくさん揃って迫力があります。肩衣も狐のような柄で面白かったです。

そして、こちらが金毛九尾妖狐ちゃんストラップ。プロフィール(?)もおかしいです。
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2017年9月 2日 (土)

文楽「生写朝顔話」

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「生写朝顔話」
一目惚れ同士、その時は特に障害もなかったのに、ただタイミングがずれ続けているうちに、ついにいろいろ不幸も重なったりして、なかなか一緒になれない二人……。きっと女子はこういうの大好物ですね。……まあ、私はどちらかというと少年マンガ派なので、つべこべ云わずに拳で解決するほうですが……。

宇治川蛍狩りの段
川辺に蛍がすっと光ってとても美しい背景です。大内家家臣・宮城阿曾次郎と秋月家のお姫さま・深雪の出逢い。即興で詠んだ歌を書きつけた短冊が風に飛ばされたり、酔った浪人にからまれた深雪を助けたり、一昔前の少女マンガのようにロマンチックです。一目で恋に落ちた二人を船に残して、お供は気を遣って引き上げます。この時、深雪の朝顔の扇に、阿曾次郎が朝顔の歌を書いてあげたのがこのお話のキーになります。歌を贈りあったりしていた二人ですが、お供が呼びに来て慌てて船を出て行く阿曾次郎がさりげなく袴を直したりしております……。で、この急用であえなく二人は別れることになるのでした。

明石浦船別れの段
この段も月夜の浜辺に大きな船が停泊している美しい背景です。大きな船に乗っているのが深雪で、朝顔の歌を琴で弾き語り。偶然通りかかった小舟が阿曾次郎。やはり何度も出逢う運命の二人。阿曾次郎の舟に乗り込んできた深雪が、連れて逃げて。で、阿曾次郎は義のためとか忠のためとかぐずぐず断らないで即「よし分かった」ってなるのが、ちょっと面白いところだと思います。ただ、さすがに孝心のため、深雪が両親に書置きを残すつもりで船に戻った間に急に動き出し、あえなく二人は再び別れることになるのでした。小舟でいちゃいちゃする二人を覗こうとする船頭が何だか微笑ましいです。あと、深雪はこの後もう一度琴を演奏するのですが、ここでの琴は御簾内でした。

浜松小屋の段
きっと通しで観たらもっと面白いと思うのですが。いろいろあって、何と深雪は盲目の乞食にまで落ちぶれてしまうのでした。そして、すれ違うのは恋人ばかりではありません。深雪の行方を探す乳母の浅香は、本人に向かって深雪のことを訊ね、今の自分の身を恥じる深雪は名乗ることもできません。そんなこんなで名乗った後、深雪を連れ去ろうとした人買い吉兵衛と戦って浅香は死んでしまいます。浅香、強いです。ここの対決は待ち合わせで緊迫感があります。この浅香は足が付いてました。裾をからげて躊躇なく吉兵衛に止めを刺すところとかカッコイイです。清治師匠の三味線が素敵でした。

嶋田宿笑い薬の段
所変わりまして大繁盛の宿屋・戎屋さん。駒沢次郎左衛門と名前を変えた阿曾次郎は、家中の者に命を狙われています。医者の萩の祐仙がしびれ薬を盛ろうとするところを、戎屋亭主・徳右衛門の機転で逆に笑い薬を飲まされる、という笑い話。なのですが、この笑いが激しすぎてちょっと可哀想になっていまいました……。萩の祐仙、基本悪い奴だけど憎めないタイプ。
咲太夫師匠、燕三さん、そして萩の祐仙が勘十郎さんという強力な布陣です。さすがです。

宿屋の段
そんな企みも一段落して、駒沢こと阿曾次郎。何とこの戎屋に朝顔こと深雪がいる……のはもう運命ですね。ただ、深雪は目が見えないし阿曾次郎の名前が違っているので気付きません。深雪が琴を弾き、この時は床でも清公さんが琴を演奏されています。ここで、阿曾次郎がガッと行ってギュッとすれば話は早いのに~と思いますが、そういう訳には……まあ、いきませんよね。結局、やっぱり二人は別れることになるのでした……。

大井川の段
で、阿曾次郎が出発した後に気付いた深雪が追いかけて、大井川で川止め。嘆く深雪が哀れというよりも鬼気迫る感じです。靖太夫さんの熱演で、ウトウトしていた隣のおじさんがビクッとして起きました……。この段でも二人が出会えるわけではないのですが、深雪の目が見えるようになって、「さあこれから」という感じで幕となります。最終的には一緒になれるようです。よかった~。

プログラムのインタビューで勘十郎さんが人形と一緒に聖火ランナーをやりたいとおっしゃていて、それはぜひ見たいです。いっそ三人遣いで走って欲しいです(!?)玉藻前も楽しみだな~♪

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2017年8月27日 (日)

歌舞伎「野田版 桜の森の満開の下」

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「野田版 桜の森の満開の下」
歌舞伎のお客さんは奇想天外な展開にもついてくる、というようなことを(セリフは正確ではないです、済みません)野田秀樹さんがおっしゃいました。確かに、今月など2部から観ていたら大抵のことには驚きません……って、ちょっと意味が違うかも? 野田さんは難しいよ、と脅されて(?)きたのですが、むしろ原作より分かりやすくなっているのではないかと思います。
坂口安吾「桜の森の満開の下」「夜長姫と耳男」を下敷きに壬申の乱を描くという大胆な解釈のお話です。坂口安吾の2作の共通点は、「美しすぎて恐い」ことなのではないかとぼんやり思います。際限なく続く女房(鬼?)の首遊びと夜長姫の無邪気な狂気、どちらの男も恐怖に耐えられなくなって最後には殺してしまう。
前半・一幕目は「夜長姫と耳男」のお話に、オオアマ(ノ皇子)の謀反を企む伏線が張られています。後半・二幕目は、オオアマが天武の大王になった後のお話です。
背景とか音楽とか多分に演劇的でした。満開の桜と鬼、とても幻想的です。古代の遊園地というのも不思議でした。難しいお話かと思いきや、随所にユーモアもあります。何より、主役・耳男の勘九郎さんがやっぱり凄いです。ヒロイン・夜長姫の七之助さんがまた素晴らしい。……何ですかね、このご兄弟、恐ろしいばかりの才能ですよ。クライマックス、耳男がさよならのあいさつもせずに夜長姫を殺してしまった後の場面が切な過ぎて……隣のお兄さんは泣いてました。(そういえば、いつもより男性客が多かったように思います)最後にカーテンコールもありました。
その他、山賊・マナコの猿弥さんとかオオアマの染五郎さんとかはまさしくハマり役ですし、鬼・ハンニャの巳之助さんが可愛かったです。

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2017年8月26日 (土)

最初で最後の実写化(自称)

映画の無料券が今月末までだったので……いや、一年以上前から観に行こうと思ってました! という訳で、映画「銀魂」。原作者自ら泥船と言った……いや、ええと、豪華キャストすぎていろんな意味で心配でしたが……ご本人達が(事務所も?)OKなのであれば……あれば……。
いや~、ホントに佐藤二朗さんでした(!?)武市変平太、全部持って行きました……。ムロツヨシさん、新井浩文さん、福田組のキャラが立ちすぎて天下の小栗旬さんがやる気のないように見えました……あ、銀さんだからいいのか。菅田将暉くんのメガネぶり……いや、ツッコミぶりもなかなか良かったし、天使すぎるハシカンもなかなかやりおる。定春が可愛かったです。
お話は(あ、ネタバレするかもなのでご注意を)寄生獣なみの妖刀をめぐる、万事屋+真選組VS高杉晋助親衛隊……違った鬼兵隊。笑いありバトルあり涙もちょっぴりあり(我等が(?)安顕が……)。ゆる~い感じは……原作通りだからいいのです。桂さんの岡田将生さんとか真選組のイケメンたちはいいとして。局長、堕ち……いや、落ちていきました……海に。私、この後 歌舞伎座なんですけど、勘九郎さん……。
それにしても、スタイル抜群の菜々緒さんのセクシー衣装より、堂本剛さんの生足にドキドキするのはどうなんでしょう……は、置いといて。クールな晋助が一途に先生を想っていて、この先の展開を考えると泣けます……。

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2017年8月20日 (日)

大阪二人旅

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マックス6人の旅の仲間が、この夏はついにNと2人だけになってしまいました……。彬子ちゃんとは前日の京都で合流しましたが、今回はホテルが別だったので、「じゃあ、また明日」とお別れするのも何か変な感じ……。そして、さすがのハイアット、エキストラベットもないので無駄に広くて……淋しいのは山々ですが。でも、26階という超眺望のよいお部屋。相変わらず朝食も美味しいし、何と云っても会場の前だから楽ちんです。10時に出たって間に会います(もう少し余裕を持ったほうがいいですよ……)
ちなみに、写真のお弁当は名古屋なうえに、おつまみ(?)のクッキーに至っては北海道……。夜は京料理屋さんで素敵な懐石弁当をいただきました。旅の醍醐味♪

イベントは外の猛暑とは裏腹に適度に涼しくて快適でした。万が一、スペースにいらしていただいたかたで、こんなところまで読まれているかたがいらしたら、誠に有難うございます。
ここのところ、お隣は陰陽師さんなのですが、主さんが寝殿造りの萌えポイントを力説されていて、聞いているお友達のかたは首を傾げていらしたのですが、私は―――凄い分かる~!!

という訳で(?)京都の風俗博物館に行って来ました。
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西本願寺の前にあるビルのワンフロアなのですが、お雛さまより一回り大きいくらいのお人形で衣装や小物も細かく再現してあります。残念ながら現在のテーマは源氏物語ではなく藤原道長さまでした。貴族をよく見たいのですけど、偉いかたは常に奥にいらっしゃるので(笑)
写真も撮っていいとのことでしたので、後学のために前から後ろから撮って来ましたよ!
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2017年8月15日 (火)

歌舞伎「修禅寺物語」「歌舞伎座捕物帖」

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「修禅寺物語」
岡本綺堂先生です、大好きです。(いきなり告白しない……)
お話は、面作師・夜叉王(彌十郎さん)が源頼家(勘九郎さん)に頼まれた頼家の顔に似せた面をいくら打っても死相が出てしまう。後に頼家が北條方に殺されてしまう運命を現していた、ということがひとつ。職人を見下して公家に奉公したいと主張していた夜叉王の娘・桂(猿之助さん)が頼家に仕えることができ、北條襲撃の時に主の身代わりになるのがもうひとつ。
源氏は薄幸の貴公子が多いですね……。姉とは反対の職人気質の夜叉王の妹娘・楓(新悟さん)と職人・春彦(巳之助さん)の夫婦が爽やかです。そして、最後、深傷で逃げて来た桂の断末魔の相をスケッチする父・夜叉王の職人魂……。
余談ですが、すじがきに修善寺の広告が入っているのが面白かったです……。

「歌舞伎座捕物帖(こびきちょうなぞときばなし)」
ネタバレありますのでご注意ください。東海でも道中でもない弥次喜多、なんと昨年の続編です。幕開き……って、もう最初から幕が開いてるんですが。真ん中にスクリーンがありまして映画なんかでお馴染みの松竹さんの富士山。そして、前回までのあらすじ……。昨年、花火で飛ばされた弥次さん(染五郎さん)喜多さん(猿之助さん)が歌舞伎座に落ちて来るところから始まります。そして、事件は歌舞伎座で起こってるんだ、歌舞伎座初日閉鎖できません、みたいな……? 今を時めく花形俳優・綾人(隼人さん)とライバル伊之助(巳之助さん)の義経千本桜・四の切をめぐる殺人事件。まず宗之助さん……いえ菖之助さんが殺されてしまいます。昨年に引き続き、もうこの二人がいればいいんじゃない的に、数々の名(?)探偵を差し置いて事件を解決するのが梵太郎(金太郎さん)と政之助(團子さん)。その他、もういろんな人がちょいちょいおかしいんですけど、とりあえず犯人は云わないでおきます。……が、その犯人を差し置いて最後に全部持って行くのがやっぱり中車さんなんだなぁ~。カマキリ……いや釜桐座衛門、強欲な歌舞伎座座元です。

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2017年8月14日 (月)

歌舞伎「刺青奇偶」「玉兎」「団子売」

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「刺青奇偶」
長谷川伸先生は先々月の「一本刀土俵入」もいいお話でした。前半は博徒・半太郎(中車さん)が身投げしたお仲(七之助さん)を助ける場面。半太郎(この名前も皮肉だな、と思いますが)がいい男で、そりゃお仲も惚れるよね、ってくらい潔い。でも、男性不信のお仲のツンデレ加減が絶妙です。なんだか玉三郎さん直伝、という感じがあります。わりと私のなかでは衝撃的だった「吹雪峠」の演出のように、薄暗いなかで淡々と進行していくのは、お仲の心中を表しているのでしょうか。
後半では夫婦になったふたりの品川の家は明るいです。しかし、病気で余命いくばくもないお仲……。お仲の世話をやくお隣のおたけ(芝のぶさん!)がいいですね。博奕だけが傷だと云われますが、まだここでも半太郎はいい夫です。
が、最後ついにやっぱり博奕で危機に陥ってしまうのかぁ。ホント、これさえなければ人柄はいいし仕事はできるし……なのに、最愛の女房のお願いでもやめられないんだなぁ、という感じですが。でも、最後はよかったです。政五郎(染五郎さん)親分が素敵ですね。

「玉兎」
六歳にして歌舞伎座の舞台で一人で踊る勘太郎さん、凄いです。子ウサギさん、可愛らしい。だけでなく、かちかち山も面白かったです。
「団子売」
一方、こちらはお父様・勘九郎さんと猿之助さん。このお二人ですから、安心安定の舞踊です。兎の餅つきのお団子つながりで、団子売の夫婦の舞踊です。

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2017年8月13日 (日)

東銀座で最終作業

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一仕事終わった感。お疲れさまでした……。
今回はコミケ参加前日の11日、自分の分は終わっていたのですが、のもこさんとこの原稿が終わってませんでした。が、ちょっとお昼に新橋演舞場に行かなければならなかったので、終演後に東銀座のキンコーズさんでパソコン借りて作業しました……。そっと後ろを振り向くとコピー&製本しているかたとかいらしたので、頑張れました(?)
そんなこんなで無事に原稿も送信しまして(便利な世の中になりましたね!)意気揚々と有明入りです。そうなのです! 今年の前泊はなんと有明ワシントンホテルだったのです。朝なんかもう8時半に出たって間にあいますから(いや、もうちょっと余裕を持ったほうがいいですよ……)楽ちんです。夜に窓から見ていたら、巡回している人がいるみたいでした。大変ですね。
ずっと暑い前提でいたので、雨が降るとは思ってもみなかったのですが、出掛ける時はもう止んでいたし、涼しくてかえって過ごしやすかったですね。今日は自走式(イメージ)エリザベスが3往復していったのが面白かったです。宅急便も既に1時間並ぶんだという気持ちで臨めば苦にならないと悟っております……。
最後になりましたが、本日スペースに来ていただいたかたで、こんなところまで読んでくださっている奇特なかた……もとい貴重なかたがいらっしゃいましたら有難うございました。

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2017年8月 6日 (日)

30年50回

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スピッツ30周年記念ツアー、長野1日目に行ってきました! 以下、セトリばれ等あると思いますのでご注意ください。

何故、長野なのか……東京とか横浜とか取れないだろうなぁ、と思いまして。約1年前にも行っている勝手知ったるビッグハット。と自分的には思っていたのですが、なんとスピッツはビッグハットは初めてなのですね~。そして、信越でのライブは今回が51回目とのことでした。
5日、関東を出発した時はイマイチな天気でしたが、長野に入るとよいお天気。炎天下のグッズ待機は大変でしたが、それもまた夏の思い出。逆に今日は我々が帰りの高速で豪雨に見舞われたので、今日参加のかたは雨で大変だったのではないでしょうか。
まあ、そんなこんなで、早速 購入した30/50Tシャツに着替えてさっぱりしました。(実用的な使用方法……)ガチャガチャは、私が8回(8枚しか用意できなかったので。でも、両替もしてもらえますよ!)同行ののもこさんが2回で、メンバーのイラストがちょうど2組、ロゴとジャケットもほぼダブリなく半分くらい揃いました♪ タワレコカフェのカップに入れておくとよいという呟きを見たので、今はそのように保存しております。よい感じです。ファンクラブの抽選は参加賞でした……。

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今回は何だか演出が凄かったです。最初の登場のところから既に感動的で(!)どよめきがありました。映像が格好良く処理されてたりとか。しかし、なんと云っても、紙吹雪にはビックリです。こんなの初めてじゃないかと思うのですが……。
前回のツアーが絶対に「醒めない」で始まると予想していた……のは、外れたのでリベンジ(?)「ヘビーメロウ」はMVのワンコ(?)も登場してました。そういえば、「8823」って新幹線なのですか……!? 「恋する凡人」から「けもの道」→「俺のすべて」→ラスト「1987→」の流れが最高だと思います。「1987→」、またまたノリのいい曲が増えましたね! アンコールの「歌ウサギ」もいい曲です。そして、「スパイダー」で終わるのが、もう分かってらっしゃる!
トークはいつもの感じで。(私の知る限り25年くらい前から、ビッグになっても少しも変わらない素朴さなのですよ……)台風で急きょ延泊になってパンツが足りない……とか、そんなお話です。
クージーが、ご実家のお墓参りの運転のお供にシングルコレクションを聴いていた(そして、お母さまが歌われてた……)というお話で、もちろん我々も今回の旅のお供に持って行きました。運転手のもこさんで、私はのもこさんの車のオーディオ操作を習得してしまいました……。行き「CYCLE HIT2006~2007」、「1991~1997」で、長野市内に入ってしまったので、2回。終了後の駐車場待機中に「1997~2005」。翌日の観光移動中はずっと聴いていたので、「醒めない」、特典GOスカライブ、「RECYCLE」、「さざなみCD」、「隼」の時が雷雨中でよく聞こえなかったので2回。適当に持って行った(おそらく近くにあった順……)のですが、今見たら「インディゴ地平線」が残ってました……。

Img_20170806_124656そして、本日は長野観光。前回は戸隠神社に行ったので、今回は鏡池(ちょうど戸隠山に雲がかかってしまったので、あまり鏡にならずに残念)と、黒姫高原の童話館に行ってみました。モモちゃん、懐かしいです。他にもエンデのコレクションとかいわさきちひろさんの黒姫山荘などがあります。
昨日は、開演まで時間があったので、ビッグハットの近くの水野美術館に行きました。切絵アート展、なかなか面白かったです。

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