2018年1月15日 (月)

寒かったいわん

そういう訳で、台湾に行って来ました。思っていたより寒かったです。まあ、その間、日本でも大変なことになっていたようなので推して知るべしですが。台南でも1年に数日あるかないかくらい寒くて、地元の人はもう外にお散歩に行かないくらい寒かったようです。皆、コートの下にライトダウン着てました……。その代わり、台北では青空が1年に数日あるかないかくらいと聞いていましたが、ずっといいお天気でした。
今回、特筆すべきは圓山ホテル。外資系のホテルよりやっぱり中華風のところに泊まりたいと思いまして。更に、早期予約の特典でいいお部屋にグレードアップしてもらったので、もう快適でした。初日にホテルの写真を撮っただけで、一仕事終わった感じです……。
食事は、初日から士林夜市でちょっとハードル高かった……。ちょっと臭いのきついものは食べ慣れないですね。初っ端から大腸包小腸……ソーセージが甘いのでビックリ。何を食べても甘いのでしょっぱいものが恋しくなりました……。メロンパンに甘いお肉とか入っているのも新鮮でした……。
故宮博物院は、8時半開館ですぐに入ったので、白菜や角煮を他に誰もいない時に見ることができました。東博で3時間並んだのは何だったんだ……。その後はすぐにツアー客がぞくぞくやって来て、他の展示もぎゅうぎゅうになってしまいましたが。お隣の至善園という庭園はあまり人もいなくてのんびりできます。
言葉は面白いなと思います。請ウとか勿レとかレ点とか返り点とか打ってもらえば何とか解読できるかも。台湾語は全然違うそうで、もう今の若い人は喋れないので、学校で授業の時間があるそうです。
その他はもう日本とあまり変わりませんね。新幹線がほぼ日本と同じ……なのに、何故か入口のドアを開けるのにボタンを押さなければならず、何もしないでボーッと突っ立っているのは日本人です……。窓から見える景色も田園風景で、何だか東海道新幹線に乗っている気分でした。
3泊4日のうち最終日は朝出発でしたが、それでも結構ポイントは押さえたと思います。あ、寒かったのでかき氷は食べてないですが……。あと、タピオカは1年分くらい食べたからもういいです……。写真はこちら。

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2018年1月14日 (日)

商務旅行的時間表

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台湾に行ってきました。土曜のお昼に羽田空港に着きまして、そのまま品川から新幹線で新大阪へ……って、何だこのビジネスマンみたいなスケジュール……。しかし、大阪で合流したNのほうが伏見稲荷のお山めぐりで我々より疲れていたという……。それにしても、台湾では圓山ホテル(写真のホテルです!)のジュニアスイートからの大阪はハイアットという何とも贅沢なホテル暮らしでした。

そんな訳で、2018年最初のイベントでございます。6号館の上は寒くないし、宅急便も混まなくていいですね。仲間内すべてほぼ近くの区画なので、あんまり移動もせずに事足ります……。
本日スペースに来ていただいた方で、万が一こんなところまで読まれている方がいらしたら、有難うございます。新刊はペラペラなので無料本になりましたが、これから使おうと思っているエピソードですのでお心に留めておいていただけると嬉しいです。

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2018年1月 8日 (月)

歌舞伎「世界花小栗判官」

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ファンタスティックでした。まず西洋のクラシック音楽が流れてきまして、幕が上がると一面の星空。(そして浮かび上がるウマ座……)そのままオペラか何か始まりそうな感じです。
お話は小栗物の歌舞伎作品としての決定版「姫競双葉絵草紙」をもとに補綴、修正やカットを加えたとのことです。大まかに見どころを申し上げますと、序幕=小栗判官の曲馬乗り、二幕目=漁師浪七の湖水檀風、三幕目=三角関係・お駒の祟り、大詰=照手姫の車曳き・熊野権現の霊験。お家騒動あり、世話物らしさありの賑やかで華やかな舞台でした。

室町御所塀外の場
足利義満の家臣・小栗郡領兼重(楽善さん)が盗賊・風間八郎(菊五郎さん)に殺される。風間、足利家の重宝を盗み、妖術も使います。小栗家の奴・三千助(萬太郎さん)、風間の手下・四郎蔵(坂東亀蔵さん)、執権・細川政元(時蔵さん)などの登場。

鎌倉扇ヶ谷横山館奥庭の場、同奥御殿の場、江の島沖の場
一方、謀反を企む関東探題・横山大膳(團蔵さん)、次男・次郎(彦三郎さん)は、小栗判官兼氏(菊之助さん)を殺して、許婚で大膳の姪・照手姫(右近さん)を手に入れようとする。小栗判官、菊之助さん曰く「歩くごとに花の舞うようなきらびやかな人」……少女漫画に出て来るみたいな品行方正なイケメンです。(説教節のような暴れん坊なところはありません)横山が人喰い馬・鬼鹿毛をけしかけますが、得意の馬術で見事乗りこなします。小栗の馬、中の人は大変だとよく聞きますが、本当に凄いです。碁盤乗り、まさかそう乗るとは! いいもの見ました。
そして、妖術使いが変装するのは先日学習しました(?)先ぶれのない上使は偽物です……。が、個人的に私が大好きな細川政元(無類の室町時代好き……)、白拍子に変装なんて素敵すぎる! さすが、これは時蔵さんだからこそですね。いいもの見ました。

堅田浦浪七内の場、同湖水檀風の場
この幕はチャリ場&大立廻りです。急に琵琶湖になります。漁師浪七(松緑さん)は元小栗家の家臣、勘当され中。いろいろあって風間から逃げている照手姫をかくまっていることが、女房・小藤(梅枝さん)の兄・胴八(片岡亀蔵さん)にバレて、ひと悶着。胴八は悪者です。そして、天下一品の道化役、瀬田の橋蔵:橘太郎さん。胴八に頼まれて偽代官になるのですが。パンダ隈、いいもの見ました……。ちょっと可愛らしいのも味ですね。そんな感じで、胴八、四郎蔵、橋蔵のコントを挟みまして。
一転、檀風。胴八にさらわれた照手姫の船を、浪七が自らの命と引き換えに風を操って引き戻すという。浪七は胴八の仲間の漁師たちに襲われます。まさかまさかとドキドキしながら見守っておりますと、やっぱりそこからですか~!?という迫力の仏倒し。今月も松緑さんは激しい立廻りです。

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青墓宿宝光院境内の場、同万屋湯殿の場、同奥座敷の場
続きまして、これまた急に美濃の万屋さんというお金持ちの家。後家のお槙(時蔵さん)と娘のお駒(梅枝さん)、万屋さんに萬屋さん……は置いといて。風間に盗まれた重宝を探す判官が訪れ、お駒が見初め、なんと売り飛ばされた照手姫も万屋で働いていて修羅場! そして、なんとなんとお槙は照手姫の乳母で、うっかりお駒を殺してしまい、お駒の恨みで判官は醜い顔&足腰が立たぬ身体に! という感じで、スピーディーにまとめられております。
照手姫が慣れない水汲み仕事をしているのも哀れですが、女中頭・お熊の萬次郎さんの意地悪っぷりがまたいいのですよ。まあ、お駒ちゃんも可哀想ですけど。男に騙されたうえに実母に殺されるとは……。そりゃあ、祟りもしますよ……。

熊野那智山の場
それで、風間のアジトが熊野山中にあるというのと、判官が病気本復の祈願するために熊野権現を目指すのが一石二鳥……いえ、よくできた展開で。判官を乗せた土車を照手姫が曳くというのが霊験譚の部分です。判官は風間にやられて那智の滝に放り込まれたが故に、霊水のおかげで病本復、おまけに滝壺に隠されていた重宝も発見という一石二鳥……いえ、よくできた展開で。
最後、風間が実は新田義貞の末裔とかあったりして、みんな勢揃いで後日の再会を約束して大団円です。

手拭まきは、今年も彦三郎さんが二階席まで投げていらっしゃいました。
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2018年1月 3日 (水)

歌舞伎「天竺徳兵衛韓噺」「鎌倉八幡宮静の法楽舞」

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「天竺徳兵衛韓噺」 吉岡宗観奥座敷より大清寺仙人閣まで
スペクタクルでした。鶴屋南北、無名の……というか別名の時の作とのことですが。嵐で異国に流された経歴を珍しがられる船乗りの徳兵衛(獅童さん)が、家老・吉岡宗観=実は明国の旧臣・木曽官(右團次さん)の子であり、父の明国再興の悲願のため蝦蟇の妖術を譲り受けて大暴れ……ってあらすじだけ書くとそこはかとなくB級映画的な……い、いえ、荒唐無稽な歌舞伎らしい賑やかなお話です。
殿様に異国の話をせがまれて徳兵衛が語るのですが、そこで「大病が癒えた」ことや「長男が産まれた」ことなど獅童さんのプライベートも織り込まれ拍手がありました。お声も問題なくお元気そうでよかったです。
それで、これたぶん主役は蝦蟇です……。徳兵衛が妖術で化けた大きな蝦蟇。妖術を使って捕手を翻弄します。立廻りでは、かえるをかえりごし……は置いといて。まさかこの姿のまま幕外の引込み!? ……と思っていたら、ちゃんと中から獅童さんが出てきました。その他にも葛籠抜けの宙乗りもあったりして楽しかったです。

寿初春 口上
やはり新年ですし、海老蔵さんににらんでいただかなくては。これで今年も無病息災でございます。
そういえば九世團十郎生誕180年だそうですが、一方、成田山開基1080年だそうです。大開帳、ちょっと行ってみたい。今日はうなりくんも隈取バージョンで来ていました。

「鎌倉八幡宮静の法楽舞」
ダイナミックでした。想像していたのと全然違いました……。鎌倉の荒れ寺で次々に登場する物の怪を海老蔵さんが早替りで演じる変化舞踊です。まだ初日ですのでネタバレすることは申し上げませんが、「そっちと見せかけておいて、こっちから」みたいな感じでミスリードされました……。最初に登場する荒れ寺に住むという老婆がかつての静御前で、在りし日の鎌倉八幡宮での法楽舞を再現というのがタイトルの所以のようです。最終的に土蜘みたいになって、名僧・忍性上人(右團次さん)たちに退治されてしまうのでした。
何が凄いかと云いますと、河東節、常磐津、清元、竹本、長唄囃子の五重奏です。基本、それぞれの人物(物の怪)や踊りに合わせて掛け合いですが、すべての三味線で合奏されると鳥肌立ちますね。最後、退治の場面の足踏みとか凄い迫力でした。
姑獲鳥の笑三郎さんと蛇骨婆の吉弥さんが、ちょっぴりお茶目でキュート……な、物の怪でした。
静御前は地元に縁がありまして、八犬伝もそうなんですけど、うちの地元はそういうとこ全然興味ないのが何だかなー……と、いつも思います。

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2018年1月 2日 (火)

新春浅草歌舞伎「義経千本桜/鳥居前」「元禄忠臣蔵/御浜御殿綱豊卿」

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お年玉〈年始ご挨拶〉
本日初日はもちろん松也さんです。ご挨拶の時の歌舞伎の発声から、マイクを持った瞬間の気の抜けたような「ええ~っと」のギャップが凄いです……。今回もポスターが素敵ですが、すじがきも(松也さん曰く「アイドル気取りの」)白い衣裳のお写真が皆さん素敵です。行かれる方は是非お買い求めになることをオススメします。(いえ、実際は松也さんはすじがきにある物語のあらすじを読むといいですよ、という説明をされたのですが)

「義経千本桜」鳥居前
そういう訳で、全体的に本当に若さあふれる感じがいたします。元気が良くて溌剌としていました。(あ、なんかオ○ナミンCみたい……)
佐藤忠信:隼人さん、源義経:種之助さん、静御前:梅丸さん、弁慶:歌昇さん、逸見藤太:巳之助さん、です。個人的には、昼の部は巳之助さんが素晴らしいと思います。逸見藤太、私のイチオシはやっぱり猿弥さんですが、巳之助さん藤太も軽快でした。あと、梅丸さんが可愛らしいですね。いつも思うのですが、いくら何でも木に縛って行くって酷いな、義経……。そして、最後に忠信が静御前に優しくする時、「鼓、目当てなんでしょ!?」ってツッコむ……。隼人さんも若さあふれる忠信でした。

「元禄忠臣蔵」御浜御殿綱豊卿
そういう訳で、個人的には富森助右衛門の巳之助さんの熱演が素晴らしかったと思います。綱豊卿の松也さんは、さすがに若さだけではない風格がありました。仁左衛門さんに教わったそうですが、後ろのご婦人が「仁左衛門の綱豊、観たのよ~」……私も観ました。仁左衛門丈、能装束のお姿の美しかったこと! もちろん、松也さんもお顔が綺麗ですし、品がありますよね。お喜世の米吉さんが可愛いのと、江島の新悟さんのできる女との対比が面白いです。

鏡開き
ご挨拶が終わってから並んだら、ちょうど私の前で振る舞い酒はなくなってしまいました。いえ、お酒はあるけど紙コップがなくなったとのことでした。……何なら、マイ猪口ありますけど? って、さすがに今日は(!?)持ってなかったです。あ、水筒なら……。
写真はカメラだけ掲げているので勘で撮ってます……。ちょうど、巳之助さんと種之助さんのところが入らなかったようです。あと、錦之助さん。
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2017年12月31日 (日)

祝ロングバケーション

って、今のお若い方はご存知かどうか……は置いといて。年末で会社を辞めたので有休消化に入ったのですが、冬期休暇が入るので実質7日くらいしか休めません。有休残り40日くらいあるのになぁ……。
とりあえず、いろいろ過去を処分しようと思いまして。シュレッダーさんが2分ごとに休みたがるので、このままシュレッダーで年越ししそうです(っていうか、たぶんお正月も続く……)せっかくだから安室ちゃんでも聴きながら……って、シュレッダーうるさくて聴こえないよ……。

いや、そんなことはどうでもよくて。今年の冬コミは……特に事件も起きず。強いて云えば、ホテルの部屋の隅に靴下の忘れ物がひっそり置かれていて怖かったのと、スペースの前の床にのもこさんが忘れ去ったペットボトルを、危険物かも知れないとスタッフさんに訴えそうになったことくらいです……。今日とはうってかわって気持ちよく晴れて暖かくて助かりました。帰りの荷物を出しに行く時にコートが暑いくらいでしたが、さすがに並んでいるうちに日が暮れて寒くなりましたが。ところで、最近の郵便局さんは何だか接客が丁寧ですね。朝、荷物を取りに行った時もすぐさま声を掛けてくださって「クはこの一画です」って教えてもらった場所……になかったんですけどね……ダメじゃないか……。
もしも万が一スペースに来ていただいた方で、こんなところまで読まれている方がいらっしゃいましたら有難うございました。そんな訳でロンバケ中につき、暇を持て余してうっかり1月の大阪インテに新刊とか出せたりして……とか思いながら絶賛シュレッダー中の年の暮れ……。よいお年を~!

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2017年12月27日 (水)

ちょっと会社辞めてきた

そういう訳で、退職しました。……と云っても、グループ会社に移るだけなのですが。昔は同じ会社だったのですが数年前に完全に分かれたので、久しぶりに履歴書も書きましたし、面接も一応しました……。前にいた建物だし、前にやってた仕事だし、前に知ってた人たちなので、特に不安はないです。

が、ここに来るまでがわりと大変でして。同族会社で社長同士が兄弟……は特に問題ないのですが、その息子がねえ……。関連会社というより、むしろ敵みたいな感じで。引抜だなんだと上の方はいろいろあったみたいです。幸い、私自身には直接は何もありませんでしたが。まあ、文句云われても、こちらもボランティアではないので、そりゃ条件のいい方にいくよね……と思いますけど。あと、今度の会社の方が映画、演劇などに少し関係があるので面白いのです。
ここ数日は連日の送別会で、有難いことですが。しかし、頂くものが、名前入りのお酒とか酒器とかほとんどお酒関連っていかがなものか……。若い子はお手紙とか書いてくれて可愛いなぁと思います。(そのうち、誰かが辞めるのなんていちいち気にしていられなくなりますよね……)そして、有難いことですが、このままだと原稿やる時間がなくなるので、通常の冬休みより先に最終日にしました。……まあ、私の人生なんて常にそんな理由です。
あと、通勤場所が変わることでこの一カ月くらい気にしていたのが図書館……。予約している分がギリギリ間に合ってよかった、みたいな……。あ、でも、これ返しに行かなくちゃいけないや。あと、こちらの図書館にはあのシリーズがあるけどとか、あっちはあの作家さんの本が少ないんだよな、とか。そして、返しに行くとつい借りて来ちゃっていつまでも終わらない悪循環……。でも、今度から神保町が近くなるので嬉しいです。
ということで、これから原稿やります……。年賀状は……大晦日でいいや……。

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2017年12月24日 (日)

歌舞伎「実盛物語」「土蜘」

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源平布引滝「実盛物語」
とてもドラマチックなお話で、いかにも人形浄瑠璃の時代物らしいと思います。前段「義賢最期」で最強の小万姐さんも、ここでは亡骸で登場……でも、斬られた腕をくっつけたら生き返るというファンタジーな展開。そして、遺言残した後は何か放っておかれる感……。
源氏方、駒王丸(後の木曽義仲)をお腹に宿す御台・葵御前(笑三郎さん)を匿う九郎助(松之助さん)、女房・小よし(吉弥さん)、九郎助の娘・小万(=ほぼ死体……。門之助さん)、倅・太郎吉。平家方と思わせておいて、実は源氏の味方の斎藤実盛(愛之助さん)、小万を捨てた実の父親・瀬尾十郎(片岡亀蔵さん)。という訳で、この場は全員一丸となって産まれてくる(そして産まれた)義仲を何とか生かそうとするお話です。
一番の敢闘賞は、やっぱり……太郎吉役の子役さん(本日は醍醐陽さん)。太郎吉は、後に実盛を討つことになる手塚太郎で、幼いながらも母の仇の実盛に突っかかって行くのがいじらしいし可愛らしい。愛之助さんとのやりとりも微笑ましいです。そして、孫である太郎吉に平氏を討ったという初手柄を立てさせようと、自らの首を斬る瀬尾。平馬がえりでポンと生首が飛ぶのも凄いです。馬も出てきますし、目にも楽しい(まあ、生首とか生腕とか出てきますが……)お話だと思います。

「土蜘」
これも目に楽しい演目ですね。土蜘の精:松緑さん、源頼光:彦三郎さん、平井保昌:團蔵さん、胡蝶:梅枝さん、音若:尾上左近さん。番卒は、W亀蔵さんと権十郎さん、巫女:新悟さん、そして石神さまは亀三郎さんです。可愛いです。四天王は、松江さん、萬太郎さん、橘太郎さん、弘太郎さんです。
いつも思うのですが、土蜘の古塚ってファンシーですよね……。楊貴妃も最初あんなところにいましたよ(たぶん違う……)
イヤホンガイドの西形節子さんが、昭和59年の二代目松緑さんの時にもガイドされてたというのが凄いです。

これで、今年の歌舞伎は見納めです。来年は1月2日より営業いたします(笑)

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2017年12月17日 (日)

歌舞伎「瞼の母」「楊貴妃」

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「瞼の母」
長谷川伸先生、いいお話ですよね。(って、ここ1年くらいで何回云ったことか…)ただ、やっぱり最後がちょっと寂しいかなと思います。もちろん、そこが深いところでもありますが。
半次郎:彦三郎さん、おぬい:児太郎さん、おむら:萬次郎さん、そして忠太郎:中車さんです。半次郎の家の場面では、やっぱり母強し! 萬次郎さんがいい味だされてます。長谷川先生の博徒は已むにやまれずと云いますか、普段は真面目でいい人ですよね。中車さんの忠太郎は、人間の大きいところとかしみじみした優しさとかさすがです。
一転、おはま(玉三郎さん)との対面の場面での緊張感たるや。落ち着こうとしつつも、子どもっぽくイラつくあたり。逆におはまの強情に「ああ、もうっ~!」と思わされ、忠太郎が出て行った後の動揺に同情したり。お登世(梅枝さん)が素直で可愛いですよね。あ、でも、これが愛されて育てられた子との対比とかだったりするのかしら。深いです。

「楊貴妃」
何かもう「うわ~」って感じです。綺麗とか美しいとか以前に、もう夢幻みたいな感じです。この写真はピンボケじゃなくて幻想的に撮ってみました、とか云い出すくらいです……(?)
「長恨歌」後半、方士(中車さん)が蓬莱山に楊貴妃(玉三郎さん)の魂を訪ねて行く部分の舞踊です。歌舞伎、能、京劇の融合だそうで、玉三郎丈、しゃなりしゃなりのキラキラです。これはちょっともう言葉で書いても伝わらない気がしますので、どうぞ実際にご覧くださいと申し上げておきます……。
曲も面白くて、箏が中心となっていますが、バス箏(十七絃箏……)とか入ると幻想的になりますね。唄も一部に現代的なところとかあって面白いです。
ところで先日、文楽鑑賞教室の時のお隣が外国人のかたで、お連れのかたに「歌舞伎は観たことある?」と訊かれて、「今月は玉三郎の楊貴妃が」と流暢に語り始めた時には「観たことあるどころか、ツウじゃないか!」とよそながらツッコミそうになりました……。

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歌舞伎「らくだ」「蘭平物狂」

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「らくだ」
わたくしのような素人が云うのもおこがましいですが、このポスターを見ても新しい世代が来たなとウキウキいたします。(……いや、まあ演目的に体力勝負なとこもありますが)「らくだ」は前回の歌舞伎座では江戸のほうだったので、本場上方らくだ(上方落語とかけてみました……)楽しみにしておりました。
で、結果的には……楽しかったです! 熊五郎は愛之助さん、さすがお顔は綺麗だし、ポンポン飛び出す上方弁がカッコイイですよね~。久六は中車さん、普段の気の弱い感じと酔ってからの不敵な態度が、やっぱりお芝居上手です。細かいところとかいろいろやっていらっしゃいます。そして、忘れてはいけない主役(!?) らくだの片岡亀蔵さん。すじがきに「他の追随を許さぬ」とまで書かれているくらいの熟練のらくだ役! 

「蘭平物狂」倭仮名在原系図
原作は複雑なお話のようですが、今はこの部分しか上演されないそうですので、あらすじはあまり要らないかもです。前半は舞踊、後半は大立廻りで、この二十分もの大立廻りが派手で華やかでもの凄かったです。
在原行平(愛之助さん)に仕える奴蘭平(松緑さん)は、実は行平を親の仇として狙っている。それを行平も気づいていて、その辺の駆け引きで実は何々という人がいろいろ登場してお話が複雑になっております……。最終的に蘭平の正体がバレて大立廻りになるのですが、蘭平の子・繁蔵(尾上左近さん)が父を捕らえることになって蘭平は降参。行平の恩情で家名も再興、大団円。と、非常に気持ちのいい終わり方です。(……いえ、決して坂埼出羽守をディスってるわけでは……)
蘭平は、舞踊の素養と、我が子を思う父親としての表現力と、大立廻りの体力が必要な難役だそうです。その中でも、やっぱり大立廻りがホントに激しかったです。
そういえば、最初の道具幕が落ちなくて引いた結果、真ん中くらいで止まってしまって、別の意味で手に汗握りました……。その後、無事に幕は片付いたんですけど、床に落ちた紐が残ってしまって、もう立廻りの始まってしまった舞台に黒衣さんがウロウロ困っていたところを、捕手のかたが掴んで投げてました。

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